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BuenosAires hora cero ブエノスアイレス午前零時


1998年、このタイトルの小説で 藤沢 周氏が芥川賞を受賞しました。
2014年、パルコプロデュースで 舞台演劇として 新国立劇場等で上演(出演 森田 剛、原田美枝子他)されたのは ご存知の方もあるかと思います。
さて、私がお話したいのは この小説ではなく、ピアソラが作曲した音楽作品の方です。1963年の作曲で、当時 ピアソラは ブエノスアイレスのキャバレーやナイトクラブで 毎晩演奏をしていました。ブエノスアイレスの夜は 午前零時を境に姿を変える、といいますが、確かに 観光客や食事を楽しむ客が一段落して、(タンゴを踊る人が集まる )ミロンガ が始まる午前零時には、街は静けさに包まれて、サイレンの音と 足音だけが 不気味に響いている… そんな情景を 音楽作品に仕上げてしまうピアソラは すごい!
ただ、クラシック出身の私にとっては、この曲ほど弾きにくい曲はありませんでした。楽譜に 音符が書いて無いのです。

××××× /// ………... . . . /// ××

これって、何弾けばいいんですか??
(実際、タンゴ演奏会の先輩に 電話して聞きました…笑)
要するに、夜の街に響く 様々な「音」を 擬音で表現する曲なのです。
何事も 慣れると楽しいものですね。
最近は、大好きな曲の一つになり、自分から進んで演奏するようになりました。

写真は、午前零時よりは少し早い夜のフロリダ通り(ブエノスアイレス)です。

ちなみに、藤沢氏の小説の最後に ブエノスアイレスに雪が降る情景が書かれていますが、地形上、ブエノスアイレスには 滅多に雪は降らないそうです。数年前、大雪が降った時には 大ニュースになりました。




[猫]KOKO♪


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