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吾亦紅


最近は 驚くほど便利な世の中で、お花も 季節を問わず 欲しいものがいつでも手に入るようになりました。秋に 春の花が欲しい と思えば、地球の裏側から 生き生きしたまま 届けられる便利さです。
そんななかで、やはり その季節にしか手に入らない花材は 気持ち的にも貴重で、年に一度は 活けておきたい と思います。

吾亦紅
われもこう と読みます。
ごく小さな花が集まった花穂は 焦げ茶色で、どう見ても 紅には見えないのですが「私だって 紅いのよ!」というネーミングです。
また、吾木香と書くこともあり、これは 花の形が 家紋にもある 木香 という紋を二つに割った形ににていることから この名になった とも言われています。

私は レッスンでは 洋花と組み合わせることが多いのですが、今日 行ったお宅では ススキ、桔梗(ききょう)女郎花(おみなえし)などと一緒に活けてあり、風情があって とてもステキでした。
子供の頃、那須では 野原などに生えているのを よく見かけましたが、ススキや 桔梗なども 一緒に自生していましたから、本来なら こちらの取り合わせが 一般的だと思います。

吾亦紅の穂先に 赤トンボが止まっていたことなど、懐かしく思い出しました。
秋ですね〜






[猫]KOKO♪


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