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きゅうり草と忘れな草


昔々 あるところに 若いカップルがいました。ある日、彼女のために 花を摘もうとして 川に落ちてしまった青年は、流されながら 彼女に花束を投げて 叫びます。
「僕を忘れないで!」

少女の頃、このエピソードに憧れて、忘れな草が 大好きになりました。
少女趣味 丸出し!(笑)

そして ある時、伊豆に別荘を持つ友人に招かれて 伊豆高原に行ったのが ちょうど今頃の季節でした。
友人の別荘に行くまでの なだらかな丘の一面に、青くて小さな花が 咲き乱れていて、それはまさしく 忘れな草!
日本にも、忘れな草の群生地があったのか! と 大感激したのですが…
実は、その時見たのは きゅうり草 だったんです。
花のサイズが たしかに きゅうり草 の方が小さいですが、似てませんか?
私は ずーっと勘違いしたまま、きゅうり草 を 野生の忘れな草 だと思い込んでました。
間違いがわかったのは、梨木香歩さんの小説「西の魔女が死んだ」を読み、映画を見てからです。
終わりの方の 重要なシーンで、この花が使われていました。

どちらも今、手近にあるので、写真を撮り比べてみました。

似てますよね。
でも、世界中で 「私を忘れないで」という名前を持つ 忘れな草 に対して、かたや きゅうり草とは!
なんでも、葉を揉むと きゅうりの匂いがするから、その名がついたそうです。
なんか、勘違いしたままの方が よかったかも。(笑)






[猫]KOKO♪


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