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ブログ 2023年4月

恋してます[黒ハート]️



相変わらずピアノ弾いてるバイオリニストです。

諸事情があり 自分のスタジオが自由に使えないので、日常の練習はエレピ(電子ピアノ)を使用しているが、やはり生ピアノとはいろいろが違う。
今回もピアノ演奏のチャンスをいただいたので、とにかくアコースティックなピアノ、出来ればグランドで練習したいと思い、ピアノスタジオを予約した。
自分の練習や、時にはレッスンにも使用させていただいているスタジオで、待っていたのが「彼」でした。
何て素敵な佇まい…
ヴィンテージと言われるお年頃のようだが、親の年齢と大して変わらない。恋愛対象としても私にとっては全然問題無い年齢差。しかし 名バイオリニストのクライスラーが活躍していた時代の物、と言われると…
ああもう 自分の歳は考えたくないが…
いやいや、まずは練習です!

私はピアノが専門では無いので どんなピアノを弾いても いつも気後れがする。本番で、その時初めて見て触ったピアノで自分の演奏をしなければならない、というのが一般的なピアノ演奏事情で、常に自分の楽器で演奏しているバイオリニストには これほどキツいことはない!
本番はもとより こうした練習だって超〜緊張する。

バイオリンの伴奏でピアノを演奏する時には バイオリンの調弦という大義名分で 1〜2個の鍵盤を押してみることは出来るのだが、ピアノソロの本番では 最初のタッチがもう曲なのですよ!
なので、練習の時もいきなり曲を弾くことから始める。
ピアノによっては、というか その時の自分の心身の状態によって、なのだろうが 毎回全く違う感じがするのは 私が未熟だから!なのでしょうね。

初対面の彼の前に座って 恐る恐る弾き出した私を 優しく包み込むような柔らかい音色。音を外したり、鳴らなかったり、止まって弾き直したり、ジタバタしてる私を黙って受け止めてくれる(気がする)大人な対応。
そして、とにかく音が綺麗!
どんなピアノでも弾きにくいと思うけど、割とすぐに馴染んだかも。もう少し慣れたら私の表現ができるようになるかも。

1時間はあっという間だった。
帰りに迷わず次の予約を入れた。
私のようなピアノに未熟な者が ヴィンテージを語ることなどおこがましいのは承知しているが、新しいピアノには無い音の深さというか、楽器から発せられるオーラというか、とにかく心揺さぶるものがある。たまたま敬愛する大家のところに2台のヴィンテージピアノが入ったこともあり、その魅力に心奪われていたところだったので、私にもヴィンテージピアノとのご縁が出来て 余計に惹かれたのかもしれない。
そしてこのピアノ、とても元気なのです。状態が良い、と言うのが正しいかも。
まだ2回しかデートしてませんが、これから度々会いに行きそう。
自分のスタジオのピアノが使えないことが、こんなに素敵な出会いに結びつくなんて、何事にも感謝ですね。
それより何より 練習、練習。
初めてのピアノソロ本番、もうすぐです!




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